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2022年7月

2022年7月29日 (金)

2022年9月21日(水)例会開催内容

2022年8月は夏休みで休会といたします。        

2022年9月は21()に寺内進先生から「鉄舟書の鑑賞と諸問題」についてご発表いただきます。               

     テーマ   「鉄舟書の鑑賞と諸問題」

     時間    1830分~20時

     会費    1500

     会場    東京文化会館・中会議室1

 

鉄舟は「書法について」(『山岡鉄舟剣禅話』高野澄編 徳間書店 1971)にて、以下のように述べる。

「世或は云ふ、山岡鉄舟の書は書としては何流にも契(かな)はぬものにて、書か画か判然すべからずと。こは頗(すこぶ)る明言にして一点抗弁を用ふるの余地なし。此の如きは総て其人の心の鏡に任せ写さば可なり。以上の如くにして、余が今日の書は則ち鉄舟流なり。

                      明治181230日   鉄舟山岡高歩誌」

 

 鉄舟書は一般的に解読が難しく、当会に多々届く「解読依頼」は、寺内進先生に解読をお願いしている次第です。

 鉄舟書の権威者である寺内進先生から、

  1. 鐵舟自用印から見えること  
  2. 書の真贋について

 について解説を展開されますので、ご期待願います。

2022年7月例会開催結果

2022年7月は喜多村園子氏から「小林二郎の業績と生涯」についてご発表いただきました。

ご発表をお聞きし、小林二郎は山岡鉄舟の門人であると、改めて感じ入りました。

というのも、鉄舟は多くの偉大な業績を遺しましたが、それらを自伝書という形では遺さず、弟子の小倉鉄樹が『おれの師匠』を書きのこしたおかげで、鉄舟の「生き様」が今日の我々に伝わっているわけです。

鉄舟は自伝書について「そんなことはしなくてもよい。書かなくても遺るものなら後世に遺るし、遺らぬものならいくら詳しく書いたって消えてしまう」と小倉鉄樹に述べたといいます。

同様に小林二郎も東京から新潟に戻って、明治10年出版所開設、『僧良寛歌集全』『僧良寛詩集全』をはじめ約四十年に亘り『歌集』『詩集』を出版し続け、良寛研究の第一人者であり続けましたが、鉄舟同様、自伝書を遺さなかったので、その人生の全貌は闇のなかでした。

著名な新潟知識人から以下の連絡が喜多村氏に届きました。

  • 書架に良寛本を持ち、通読している新潟新聞から関連記事を採録、県史の新潟人物編に小林二郎を採り上げようとしたが、断片的な情報しかなく今日まで至っていた。
  • それが今回の小林二郎出版によって、点が線となり、面に広がりかくれた偉人の全容が理解できた。

つまり、喜多村氏は小林二郎出版によって、小倉鉄樹の『おれの師匠』と比肩する成果を世の中に遺したのです。

我々は鉄舟の生き方を学び研鑽する仲間です。その仲間の喜多村氏が小林二郎を世に顕現させたことを誇りに思います。

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