11月17日(水)例会は、潮見佳世乃氏から
「歌物語と私 ~吟遊詩人・高岡良樹から受け継ぐ心~」
についてご発表いただきました。
潮見さんが例会当日に持参され配布してくれた「ものがたり」に、
「私の名前は潮見佳世乃。父・高岡良樹の遺した歌物語を受け継いだ、令和の歌手・吟遊詩人です」と書かれ、父上の高岡良樹氏についても「ものがたり」で、「歌物語という独自のジャンルを開拓した父は『おらと海』のヒットを通じ、その名が全国に知られていきます。やがて日本コロムビアレコードと契約し、数々の有名アーティストを手掛けた森啓プロデューサーと共に歌物語『遠野物語』を制作。この作品で文化庁芸術祭にも参加しました」とある。
この『遠野物語』が「遠野の里の物語」となって、遠野小学校の全校集会活動として40年以上続けられており、そのビデオを例会でご披露され、父上が創った歌が今でも愛され、遠野で出会う人のすべてが、「遠野の里の物語」を歌えるという。
しかし、潮見さんが、父上から認められまでには雌伏の期間があり、潮見さんが密かに歌を吹き込んだテープを聞いた父上が、ようやく認めてくれたのは大学一年生のとき。
以後、父上と共に様々なステージを経験している途上、父上が倒れ、闘病されましたがご逝去。
現在は「高岡良樹事務所」として活動しており、今後について「ジャズマインドで歌物語に取り組む」と述べられ、その背景を次のように説明された。
「ジャズは、自由です。しかし、ただ自由なだけではなくて、クラシックに曲としての決まりがあるように、「これを外したらまちがい」と言われる、割と厳密な枠の中でやっている即興であります。
父の歌物語をただ古典として守るのではなく、ジャズマインドで、今の時代に歌物語を発信することが、私の向かうべきところであり、それが高岡良樹の偉業を後世に残すことに繋がると思っております」と。
このように語り決心された潮見さん、父上が遺された『山岡鉄舟貧乏噺し』(脚本・作詞作曲: 高岡良樹)を2022年6月12日(日)、千葉市文化センター6階スタジオ、14時30分開演予定です。
潮見さんのご発表に感謝し、これからの更なるご活動をご期待申し上げます。
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