2020年10月例会について
10月は森真沙子先生から以下のようにご発表いただきます。
発表 森真沙子先生
テーマ 『柳橋』で遊んだ妖人奇人録
日程 2020年10月21日(水)
時間 18時30分~20時
会費 1500円
会場 東京文化会館・中会議室1
森先生から以下のコメントをいただいております。
「柳橋について__それは江戸のブランドだった
『柳橋新誌』の作者・成島柳北は、「今の柳橋は、深川の死灰再び燃ゆるもの」と書いている。
天保の改革で潰された深川の芸者が、神田川河口の小さな色町に逃れ、再起を期したのが、柳橋である。
そこから吉原への舟が発着するため、船宿や料亭が集まり、旦那衆や旗本が往来した。そこに目をつけ、色で追放された辰巳芸者が、芸を売る『柳橋芸者』に変身する。薄化粧で、派手な着物を避け、客に媚びない“拒む女”は、遊びなれた旦那衆には新鮮で、江戸芸者のブランドとなった。三田村鳶魚いわく、「江戸の人はよく遊ぶことを知っていた」。
柳橋は江戸人に育くまれた“江戸の粋”である。多くの風流人や奇人変人がこの花街を愛し、遊んだのも、故ないことではない」
『柳橋』で遊んだ妖人奇人として登場するのは以下です。
成島柳北 尾崎紅葉の父 澤村田之助と圓朝 河竹黙阿弥 山内容堂
手塚良仙 山岡鉄舟
10月例会も楽しみにお待ち願います。
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