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2016年10月 6日 (木)

山本紀久雄の講演・いわき市の天田愚庵顕彰会(愚庵会)

2016102()、福島県いわき市の天田愚庵顕彰会(愚庵会)主催の「縁・講演会」(会場・いわき市生涯学習プラザ大会議室4)にて、山岡鉄舟研究会の山本紀久雄会長が講演いたしました。

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講演内容は、山本会長が月刊ベルダ誌で連載中の「山岡鉄舟が影響を与えた人物…天田愚庵編」で取り上げ検討してきたもので、講演ストーリーは

 

1. 愚庵はいわき市が生んだ偉人であり

2. 愚庵を理解するためには

3. 愚庵の若き時代の奔放な生き方と

4. 最期にみせた素晴らしい逝き方

5. その格差に注視すべきだが

6. それには鉄舟が大きく影響しており

7. そこに磐城平における戊辰戦争発端要因が絡んでいる

 

と述べ、その戊辰戦争発端要因への探求スタートは、磐城平藩の第5代藩主安藤信正(鶴翁)明治元年10月、戊辰戦争後、東京で謹慎、そのときに平藩家老・年寄に寄せた書(上妻又四郎著『磐城三藩の戊辰戦争』参照)に、

「此の度の大事件畢竟我等不行届より生じ候儀にて其の方共も容易ならざる辛苦致させ気の毒の至りに候、去り乍ら彼の砌りの事情に止むを得ざる場合もこれ有り候儀は其の方共も能く心得候筈、今更是非得失の論議は其れ必ず無用にて候」とあり、

 

さらに「磐城の戊辰戦争は旧幕府を脱走した遊撃隊の人見勝太郎・伊庭八郎によって始められたのである。人見が仙台藩・古田山三郎の要請によって平潟奪回の軍事行動を起こしたという史料は見当たらなかった。この軍事行動は、人見勝太郎や伊庭八郎と請西藩主林昌之助らのある意味で勝手な単独行動から始まったのである。史料を丹念にたどるならば、磐城三藩の戊辰戦争は明らかに巻き込まれて始まったのである」と同書は結論づけ、

 

従って「前藩主安藤鶴翁の手紙にあった戦争の敗北に至る経緯が『止むを得ざる場合これ有り候』という言葉は事実を伝えているとしか言いようがないのである」としている。

1_2                        (愚庵)

 この「磐城の戊辰戦争」を始めた旧幕府遊撃隊の人見勝太郎・伊庭八郎には、彼らの脱走を止めるべく、鉄舟が箱根路に出向き、説得したが、失敗し、それが「磐城の戊辰戦争」となって愚庵の父母妹が行方不明、以後、愚庵が20年もに渡る捜索行動に結びついていく。

Photo
                                         (いわき市愚庵・いおり)

 

鉄舟は、明治5年、愚庵と始めて会った際、愚庵が訴え告げる「父母の所在を尋ねんこと是のみ一生の宿願に候」を耳にしたとき、禅修行で鍛え抜いた身、その顔貌には出さなかったが、胸中、湧き上がる自責の念を感じざるを得なかった

 

箱根・御殿場に赴き、戦いを止めるよう遊撃隊を説得したが出来ず、その結果が、今、眼前にいる五郎に、痛ましい苦しみと、真の悲しみ、強い覚悟というべき決意を与えている。

 

鉄舟は、愚庵と会った明治5年から8年後、師の滴水和尚から印可を受けるが、既に、この頃から師家としての心境に達しており、晩年には「世間は吾が有、衆生は吾が児」、即ち「世の中の出来事は一切自分の責任である、生きとし生けるものは、すべて自分の子供である」という境地に達していた。

 

このように宇宙界のすべての現象が我が身と直結しているという、空恐ろしいまでの心境となったほどであるから、まして自らが関与した箱根・御殿場の説得失敗に連なる五郎に対しては、深く想いを新たにした。

 

そのような境地にある鉄舟、五郎が語る父母妹捜索話に、深い悔恨を持つとともに、五郎の脳細胞奥底に隠れている潜在的な「ある特別な才能」を一瞬にして見抜き、このときから格別の感情を抱き、特別な想いを持ったと解説し、講演を締めくくった。




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