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2015年1月27日 (火)

2015年1月21日(水)例会開催結果

2015年1月21日は二人の方から発表いただきました。

1. 岸菜靖夫(鷺帥)氏の発表

関西吟詩文化協会・漢詩&詩吟研究会・谷中教室の岸菜靖夫(鷺帥)氏から、新春にふさわしく「61年の詩吟人生で思い出の漢詩」を解説と共に吟じていただきました。

① まず、「61年の詩吟人生」とは13歳の時から始め、今年で61年目という説明があり、
それぞれ節目に当たる記念の漢詩を、コンダクターを使い滔々と吟じられました。
さすがに鷺帥(ろすい)師範と、例会参加者一同納得し感心した次第です。

② 13歳で吟じたのは「金州城・乃木希典」。この詩をネット検索すると関西吟詩文化協会の「漢詩紹介」として以下が表示されます。さすが関西吟詩文化協会と感じます。
 Photo

   
③ 高校では体育祭で「偶成・朱熹」を吟じられ、これも関西吟詩文化協会検索で表示されます。

Photo_2


    
④ 大学では「題壁・村松文三」を吟じられ、これも関西吟詩文化協会検索で表示されるので、関心ある方はトライしてみてください。

⑤ 次に鉄舟の述懐を吟じられ、これは全生庵・千葉立造(道本)墓石の側面に彫られています。
   行險徼幸皆邪路  居易守仁途不窮
   更有乾坤無私句  不生不滅主人公

險を行い幸を徼(もと)むるは皆(みな)邪(じゃ)路(ろ) 

易(やす)きに居り仁を守れば途窮(みちきゅう)せず

更に乾坤(けんこん)無私(むし)の句有り     

生(しょう)ぜず滅(めっ)せざるは主人公

 注 守仁=仁愛の徳を守る
   乾坤=天地
   主人公=一身の主宰をなす心。天賦の本性を指す

(通釈)危険なことを行い、僥倖を求めるのは、すべてよこしまな路である。天命の命ずるままに易きに居り、仁徳を守れば、人生にゆきづまることはない。
その上、天地不偏の名文句がある。それを守るがよい。天地が開けて以来「生ずることなく、滅びることなきは、これこの天賦の本性である」という言葉である。
⑥ 最後は「富士山・石川丈山」を吟じられ、これも関西吟詩文化協会検索で表示されます。

さすがに幼少期から声が通ると、将来を嘱望された岸菜さん、その期待通りの人生を歩んでこられたと実感した次第です。久し振りに詩吟の魅力を満喫した例会でした。
岸菜さんに感謝申し上げます。
  

2.山本紀久雄の発表
   

天田愚庵について解説いたしました。
愚案は安政元年(1854)に磐城平藩・安藤対馬守藩中の甘田平太夫を父に生まれた。
いわき市では愚庵忌が毎年行われており、今年は111回忌、1月11日に松が丘公園にある愚庵の庵で法要が営まれ、山本が参加しました。
蘭秀寺のご住職による読経と参拝後、会員による卓話があり、その延長でいろいろ鉄舟について質問を受けましたが、さすがに愚庵会のメンバー、鉄舟についても詳しい。
愚庵忌の後は平藩城跡を、愚庵会幹部の方に案内いただきましたが、この辺りが城跡です、という説明に絶句しました。何とも声が出ない。城跡には一般民家が立ち並んでいて、それが城内の曲がりくねった道にそって建てられ、城跡とのイメージは全くない。
各地で城跡を訪ねているが、この平藩城跡ほど無造作に消えているところはないのではないかと思うほど。このような実態になっている背景には、様々な理由があるだろうが、誠に残念である。(今は下写真の石垣がわずかに遺っているだけ)

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したがって、徳川幕府の老中であった安藤対馬守の銅像も、自らの城郭があった城跡ではなく、少し離れた松ヶ丘公園の一角に立っている。(下の左写真)

2




磐城平藩士の戊辰戦死者慰霊式は、落城した7月13日に毎年営まれており、行方不明であった愚案の父・甘田平太夫も戦死者扱いで、慰霊式を明治期から今日まで続けており、藩士16人の戊辰戦争実戦記も出版するなど行っています。
これは立派にことであり高く評価いたしたいと思います。(下写真は戦死者墓地)
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